カナメ物語 9R
川崎競馬場からの帰りは、疲れたのか、おとなしく馬運車に乗り、帰厩した。
厩舎前では、優勝を喜ぶ人達で、賑わっていた。
カナメ~ おめでと~
お祝いの言葉が、連呼された。
マナはん ただいま。
カナメ おめでとう。あんたホントは速いんじゃん…凄い脚だったね。
でも何で、一旦下がったの?
あ… あれな、ウンチしたくなってな…
そのまま したら 良かったじゃん。
そんな事したら、後ろにいるカスガ君に、叱られるやろ…
数日前… カスガ君 わてに、嘘教えたやろ、どん尻なら、北海道帰れるって…危うく ノラ馬になるとこやったでぇ~。
あ~ あれか。僕も騙されたんだよ。ほら 隣のゲートにいた、芦毛のウメタローにさ。
えっ そうなんやったかぃ …悪い奴じゃのウメタロー
あっ!そういえば…知ってるかい?… 走る時のルールでな… ウンチしたくなったら、一番後ろに下がってから、するのがマナーらしいよ。
…
ってな事… カスガ君に教えてもらったんやけど…
関西弁で言ったら… ホンマにアンタは、アホやな…
そんなルールなんてないよ。お人好しなんだから… あの馬に近付いたら ダメよ。
また…騙されたんかぃ … うそやろ
嘘じゃないよ。エロばっか見てないで、ルールブック読みなさいよ。 エロ坊主…
AKB は エロやない 愛や~
あっ そう…
羨ましいです。収支で勝てば いいですね。