カナメ物語 18R

先生 カナメは一体どうしたのでしょうか?

はは… ただ寝てただけですよ

はぁ~? 寝てた?

聴診器での心音は、平常でした。あれだけの激走後なのに…彼は、G1馬達に共通する心肺機能の持ち主だと思います。距離が伸びても、大丈夫。ダービー(東京2400m)に出してあげたいですね。

おひげのおっちゃん オハヨー、オカンもオトーも オハヨー。

オハヨーじゃないよ、アホ 伊橋厩務員は涙をふき、頭を小突いた。

カナメ君 みんな心配してるから帰るよ、ほらっ 立って…

おや? カナメが立ち上がりました。心配して見ていた競馬ファンから、歓声と熱い拍手が湧き起こった。

トコトコ 歩きながら ウィナーズサークルまで来ると、『カ~ナ~メ~ カ~ナ~メ~』特別戦でも、G1でもない平場のレースに、大合唱が送られた…。

ちなみに当日 行われたG1朝日杯フィーチャリティSの勝ち馬は、アジアエクスプレス 1.34.7 ベース配分 斤量 は違えど充分に戦える素材であると、関係者は確信したのであった。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で

コメントを残す