パッカ パッカ うりゃ~ ポチャ…
パッカ パッカ そりゃ~ ポチャ…
… ん? うりゃ~? そりゃ~? ポチャ? … 小春日和の柔らかな日差しの中、うたた寝から目覚めた伊橋厩務員が、薄目を開けると…
パカ パカ パカ ドッリャ~ ~ タタタ よっしゃ~
カナメが空を飛んでいた。
こっ こら~ カナメ~ 何してんだぁ~
あは おっちゃん やったでぇ 跳べたでぇ カナメ偉いやろ
あ… アホか 怪我したら どうすんだ
顔を真っ赤にして怒った
また お酒飲んだの?
ゴツン! と頭を叩かれた。
いいか カナメ これは 水郷障害といって 障害馬が跳ぶもんなんだ。お前には、まだ早過ぎる アホ
カナメは、ゴロゴロした後…坂のあるバンケットでダンボールを敷き、滑って遊び、大竹柵で背中を掻いて、トコトコ…水のある水郷障害に立ち止まった。
汚ったない水 お腹壊しそうやな … この垣根なんやろ?興味を抱いたカナメは、蹄の足跡を見て…これ 跳ぶんかな?なんか オモロそ~
パッカ…
2才にして 水郷障害をクリアしたのであった。