2024年4月14日(日曜) 3回中山8日 発走時刻:15時40分 11レース ウインファイヴ 5レース目 第84回皐月賞GⅠ

はじめに藤岡康太騎手が落馬負傷でお亡くなりになり、実況していた立場としても、複雑な心境での今週末になります。改めて競馬の厳しさ、人馬の無事を祈るばかりです。 桜花賞のチェルヴィニアは大外⑱、または久々が敗因とも言えそうですが、騎手のコメントは「手応えがあったが、追ってからの反応が無かった」との事。見ていてあ~やっぱりなのコメントで、手前を変える事無く、もたれながらの直線でした。かなりセンスある馬ではあるものの、右回り左回りの得手不得手、ましてや初物となると適正や不安は的中するもので、若い馬にとっての状況変化は馬券を買う上でプラスでもあり、時に大きくマイナスになります。 皐月賞過去10年、右回りの経験皆無で馬券に絡んだのはたった3頭。2着イクイノックス、1着ドゥラメンテとイスラボニータ。この面子で見るとイスラボニータだけ格下に見えますが、GIは皐月賞のみでも重賞6勝、獲得賞金7億円の名馬です。と考えると、右回りの経験は、やはり必須と考えます。 走ってみたら強いかもしれない。ただ凡走ありありの右回り初の馬に、重い印は打てません。まずこれが皐月賞の第一条件です。 次に枠順···⑱から勝ったディーマジェスティの様な馬もいますが、この年は台風級の暴風警報の中での追い風参考レコード決着。ましてや縦長展開のハイペースがはまったもの。イクイノックスでも2着に敗れた···これが大外受難の中山2000Mの真髄と捉えた方が良さそうです。大外を嘆いた武豊スペシャルウィークも3着に敗れています。 次に前哨戦レベル。この比較が大変難しく、皐月賞回避したスプリングS勝ち馬・シックスペンスが1番強いと思っています。ただこの馬がいない。ホープフルSは不利を受けた馬多数、5着のミスターGTの陣営が不利がなければ勝ち負けだったと言うぐらい。その後のミスターGTは若葉Sは勝ったものの共同通信杯5着、ならば共同通信杯の方がレベルが高いのではないか、今年の朝日杯はどうだったのか。弥生賞の勝ち馬は地味に強いぞ···等前哨戦を考えれば考えるほど袋小路にはまりそうです。 更にポイントは、まくり得意のレースを動かす馬が2頭、コスモキュランダとサンライズアース。しかも騎手が道中動けるモレイラとミルコデムーロ。何をしてくるのか、枠順次第で?ペース次第でまくるのか控えるのか、全く読めない展開です。 今回の最大のポイントは、道中待てる騎手、またそんなレースでも(前が詰まる等)それでも伸びてきた経験のある馬、ここじゃないかと思っています。あるいはまくる可能性のある2頭(コスモ・サンライズ)の後ろでひっそり待機しそうな馬。そして枠が出て··· ◎⑧⑯⑩⑬⑭⑫⑨③ にしましたが、超がつく難解、かつ悩ましい枠となりました。無印の馬でも警戒アリアリです。 実力と前走のキレを考えれば⑩本命かと思います。枠も悪くありません。ただ北村宏騎手が下手なのではなく、ルメール騎手が上手すぎる事を考えると、位置取り超重要近代競馬でしかもコーナー4回競馬。騎手の腕・初コンビ等考えると本命にはできませんでした。 ◎⑧ジャンタルも前走から、距離はベストではないと思います。また調教もこの厩舎らしく軽めです。これは前走折り合い欠いた点、当日の入れ込みも考慮に入れたと思います。ただ日本でルメールの次に勝負処を知る川田騎手が乗り、枠も絶好。我慢の競馬をデビューからさせてきた点からも、待てる騎手川田で、4コーナーから馬群をさばいてに期待します。 今年は京都2歳組のその後が活躍中と言われていますが、かなりラップのきつい中、上位にきた馬は地力があります。その中でスタート後手もみくちゃの勝ち馬シンエンペラーも強いのですが、○⑯ダノンデサイルの3コーナーからの度重なる不利は目を覆いたくなるものでした。それでも最後伸びてきて、そして次に京成杯を勝つ。未勝利勝ちは手応え怪しいと見せかけて最後は楽勝。道中遊ぶところもあるのでしょうか、簡単な馬ではないと思いますが、名手がデビューから1から丁寧に教えている馬。モレイラやミルコが動こうが、勝負のその時まで待てる。またはその後ろを狙える、そんな人馬を対抗としました。 能力だけなら⑬ジャスティン。デビュー戦で負かした馬は、その後かなり強い内容で2連勝。そのデビュー戦は並ばせずに突き放しての勝利。前走にしろアッサリの感じでもあります。本命でもおかしくないのですが、キャリア不足で初の右回り。これを本命にはできません。でも右回りもこなして能力発揮なら、1枚上の力を見せつけてもおかしくありません。

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