カナメ物語 24R

つかの間のお正月休みを終え、東京に帰る日…

ほな おかぁちゃん 帰るわ また来るよって。

ボー お兄ちゃん 帰るでぇ~ どこいったぁ~。… 母が叫ぶ

どこ行ったんやろ、ほたら行くわ、よろしゅう言っといてや。

後ろ たてがみ を引かれる思いで馬運車に乗り込むと…

あっ あれ? ボー 何してんのや?。

ボーは 先に乗り込んでいた。

にぃちゃんと一緒に東京に行くんや。

おかぁちゃん ボー、ここにおるでぇ…

こら~ 何しとんの、兄ちゃん 仕事なんよ。 邪魔したらあかんがな。

わても 一緒に行くよって…おかぁちゃん お元気で

アホ! まだ早いわ。幼稚園どうすんのや。

卒園や 卒園。

ボー … 東京行って何すんのや?

あんなぁ、にぃちゃんが…水郷障害 飛び越えるとこ、見たぃねん。 格好えぇとこ 見たぃねん。ええやろ?

そりゃあかん。ボーがおらんようになったら、おかぁちゃん悲しむがな。兄ちゃんが留守の間、守るのはお前しかおらんやろ?

そ…そうやけど…

慌てんでも、すぐ東京に来れる。もう少し辛抱せぃ わかったな?

わからん ちぃっともわからん… エ~ン エ~ン。

泣かんでも またすぐ 帰ってくるよって… お土産 ぎょうさん持ってくるよって…な

嘘つき… 東京バナナ 1コだけ やったやろ…(途中で試食)


次は我慢するよって… ほな おかぁちゃん 頼むでぇ ボー。

シク シク … わ… わかったがな…

兄として、泣き顔を見せられないカナメは、振り向きもせず、尻尾を振り、馬運車に乗り込んだ。

後ろ扉が閉まるのを待ち、声を出して、思いっきり泣き、涙を流した。
いっぱい勝って、もっと ボー の価値を上げてやろうと思いながら… 帰路につく カナメであった。

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