この芦毛馬が、第62回、昭和45年(1970年)天皇賞・秋。池上騎手騎乗、管理厩舎保田調教師の天皇賞馬メジロアサマです。
メジロアサマは、昭和45年尾形藤吉調教師の愛弟子の保田騎手が調教師なる際に、保田隆芳厩舎に転厩していました。
尾形藤吉調教師は、愛弟子が調教師になったお祝いに素質馬を保田厩舎に転厩させていたのです。その一頭がメジロアサマです。
中島氏は、この話の際、若き日に戻って想いだすかのように尾形藤吉調教師のことを「とにかく器の大きいオジイチャンだった」と言っていました。
この芦毛のメジロアサマが中島氏の記念すべき推薦馬のG1第1号です。
メジロアサマは、単勝10.6倍5番人気で、2着馬の野平祐二騎乗のフイニイに1/2着差の勝利しました。
フイニイの管理厩舎は尾形藤吉調教師で、フイニイもまた中島氏の関係馬でした。
メジロアサマは藤原義江氏が原稿を忘れた事から中島氏と宇都宮登氏との出会いがあり始まりまりました。
シンボリ牧場のオーナー和田共弘氏、メジロ牧場のオーナー北野豊吉氏、名伯楽尾形藤吉調教師、保田調隆芳教師そして、血統の鬼中島国治氏。日本競馬屈指の華麗なるホースマン達による華麗なる芦毛の天皇賞馬なのです。