春の2歳クラシック有力な候補

暖冬と言う異常なる気象であった。草木の芽吹きも通常より10日〜2週間も早く、春の到来といえる昨今である。

3月ともなれば春の2歳クラシックの有力な候補もみえてきた。
今年は第一グループとなっているHalo系(サンデーサイレンス系、Devil’s Bag系)産駒には春が早いことは不利に思える。牡馬達は春になると(繁殖期)性殖闘争へと闘争の目的が変わってくる。第1グループになれば産駒の数も圧倒的に多くなり、本能的に闘争本能が低下し、頂点を争うクラシックにおいて勝馬の出現は難しくなる。

Halo系は2003年の交配から第1位に跳ね上がった(後に表を以って示す)。それまでは1985年の交配から2002年まで長い間首位にあったNorthern Dancer系産駒は持ち込みのフサイチコンコルド(1993年 by Caerleon)のダービーが1頭で20年以上の間3歳クラシック馬は他に出現していない。

第1グループになって闘争本能は低下する。つまり、クラシックを争う父系は第2グループ以下であることは明らかである。歴史は繰り返すといわれるが、Halo系からクラシック馬の出現はないといえる。

1985年代の9Northern Dancer系はNearco系に属し、Naeco系以外の父系に優位だった。なかでも対Nearcoとなると勢力的にHyperionやHerbagerなどのHampton系、Djebel系はどのHerodo系が数と質から当時の主力父系となって裏のNearcoとの相浄効果を導いた。

余談になるが、種牡馬としての成功は輸入種牡馬ならばその父系の第1号(長男)、第2号(次男)・長男が早死か国外へ移出の場合に限る。第3号以外では成功馬は少ない。

ノーザンテーストは後者の次男に当る。Northern Dancer直仔はノーザンテースト(前出)、Nijinskyの直仔マルゼンスキー(持ち込み)、Lyphardの直仔モガミ。
Mill Reefの直仔マグニチュード(0勝馬)、ミルジョージ(2勝馬)らは同時に輸入された。特にマイナーの種牡馬ながら共に良質の産駒を輩出し大成功であった。

Princely Gift系のトップを切って輸入されたテスコボーイは、日本競馬の歴史を飾る名種牡馬となった(サクラバクシンオーの直系・曽祖父)。Halo系の輸入第1号はもちろんサンデーサイレンスである。タイキシャトル、ジョリーズヘイロー以下はふはつに等しい。

長子継承の徳川家の世継ぎによく似ている。八代将軍となった徳川吉宗は輸入種牡馬であり、尾張からの養子による世継ぎである。第二代から第七代までと、第九代から第十四代までは長子継承であった。第十五代に当る最後の将軍は見とけからの徳川慶喜であった。

パーソロン→メジロアサマ→メジロティターン→メジロマックィーンと継承。
ノーザンテースト→アンバーシャダイ→メジロライアン→メジロブライトと継承。

サンデーサイレンスの長子は、種牡馬入りが3歳時であったフジキセキである。ダンスインアダークは2年目の産駒であって次男的な存在である。
前者はリーディングサイヤー、ランキング第2位と成功している。一方後者のダンスインザダークは良馬の数は少ないが菊花賞馬2頭、安田記念1頭とG㈵馬を輩出している。ランキングも上位に君臨している。

第3子以後では牡馬のG㈵は出現していない。Northern Dancerの産駒数は極めて少なく、初年産はNijindky、Vice Regentと他に1頭の計3頭と少ない。何れも名種牡馬である。大種牡馬Nijinskyの25歳時の産駒(末っ子)ラムタラは継承力は極めて低く活躍馬は不発に終わった。

51億円でシンジケートされたディープインパクトはサンデーサイレンスのラストG㈵ウイナーであり、種牡馬としてはラムタラと同じ運命にあるのではないか。不利は当然だ。

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