「マスターの好きな馬は」
血統の鬼・中島国治氏は阿部調教師から『インターメゾの仔で良い子いないか』という依頼を受けます。
その依頼を受けた中島氏は、阿部調教師に黒鹿毛の牡馬を推薦します。
しかし、阿部調教師は大きな馬で好まなかった様です。
「でかい馬が好みの馬主がいる」という理由で、この黒鹿毛の牡馬は、中野調教師に譲るかたちで引き取られます。
黒鹿毛の牡馬は3戦目でようやく勝ち上がりました。
春のクラッシクシーズンは皐月賞、日本ダービーにも出走もできずいいところなしで終わります。
秋、鹿島灘特別を勝って、菊花賞最後の21番目で菊花賞に出走して来ます。
黒鹿毛に緑のメンコ。
「ん、マスター、グリーングラスが好きなんだ」
中島氏は春、繁殖牝馬の推薦、配合で日本ダービーをクライムカイザーで制しています。
同期にトウショウボーイ、テンポイントがいた2冠です。
驚きです。