夏競馬のグレードレースから秋を予測してみよう。

勝馬の父系を見ると、今年は様々な父系の種牝馬の産駒が台頭している。

常にサンデーサイレンス、ブライアンスタイムなどのHail to Reason系が優位にレースを支配していた。しかし今年はその傾向は一変している。

牝馬の闘争本能は序列の優位を得るためであり、父系の勢力分野との関連はない。
牝馬は性殖闘争本能である関係上、父系の優劣が勝馬に現われてくる。

7月4日のラジオたんぱ賞GⅢから9月5日の新潟2歳S GⅢまでの牝馬グレードレースの勝馬とその父系を挙げて秋のクラッシックを制する父系を読んでみよう。

ラジオたんぱ賞GⅢ(3歳) ケイアイガード父デヒア(ノーザンダンサー系)。
七夕賞GⅢ チアズブライトリー、父サンデーサイレンス(Hail to Reason系)。
北九州記念GⅢ ダイタクバートラム、父ダンスインザダーク(Hail to Reason系)。
函館記念 クラフトワーク、父ペンタイヤ(ノーザンダンサー系)。
関屋記念 ブルーイレブン、父サッカーボーイ(サンクタス系)。
函館2歳S アンブロタース(牝馬)、父フレンチデュプティ(ノーザンダンサー系)。
函館スプリントS シーズトウショウ(牝馬)、父サクラバクシンオー(プリンリーギフト系)。
小倉記念 メイショウカイドウ、父スキャン(Mr.Prospector系)。
札幌記念GⅡ ファインモーション、父デインヒル(牝馬)。
アイビスサマーダッシュ カルストンライトオ、父ウォーニング(ManoWar系)。
新潟記念 スーパージーン、父サッカーボーイ(サンクタス系)。
エルムS パーソナルラッシュ(持込)ワイルドラッシュ(Neaetic系、ノーザンダンサーも同系)。
小倉2歳S コスモヴァレンチ(牝馬)、父マイネルラブ(Mr.Prospector系)。
新潟2歳S マイネルレコルト、父チーフベアハート(ノーザンダンサー系)。

“牝馬のGレースは序列闘争であり、父系勢力の参考にはならないために除外した。”

以上が2004年夏競馬のGレースを制した馬達である。これらのデータを元に秋のクラッシックの予測が可能である。

特筆すべきにサッカーボーイの2頭の産駒に注目したい。
サッカーボーイはハンプトン系の極めて少ない父系となったSancbus系で本家とも言うべきフランスにおいても父系が残っていないであろう。

同馬の母の父がノーザンテーストであるために繁殖牝馬の母の血にノーザンダンサーを保有し連産した場合、脳や内臓などの奇形を生じる。そのために産駒の数は多くとも良馬は少ない。

ブルーイレブン、スーパージーンのように空胎後の産馬や、Northern Dancerを持たない繁殖牝馬から良馬を輩出している。

ヒシミラクル(菊・天・宝)、ナリタトップロード(菊)なども同様な産駒である。

両馬は直線の長い左廻りを得意としている。特にブルーイレブンはワールドランキング2位のタップダンスシチーにハナまで追い込んだ能力は強大である。

天皇賞・ジャパンカップで好勝負するであろう。両馬の闘争本能は強大である。他にMr.Prospector系が台頭している。

2004年の日本ダービーもMr.Prospector系キングマンボの産駒が初の勝ち名のりをあげた様に現在の日本の競馬での勢力を伸ばしている。秋競馬でも注目しなければならない父系である。

又、ノーザンダンサー系も数多く占める父系であるが、サンデーサイレンスなどのHail to Reason系などは長年に亘り多くを輸入し異常に多くの繁殖が原因となり、産駒の闘争本能は極度に低下した。そのため古馬の成績は特に悪く、マンハックンカフェの天皇賞を最後にビッグタイトル馬は現われていない。

2003年の3歳クラッシック勝馬ネオユニヴァース、サッツアイプレンディらは勝てないことがわかったのかリタイヤしてしまった。

サンデーサイレンスとその父系から古馬戦線の主役は戻って来ないであろう。

その他に特筆すべき牝馬を紹介しておこう。

朝日チャレンジカップから秋のスタートを切るがオペラシチーを注目している。
同馬は3戦3勝で、前走はコースレコードを出して大物の片鱗を見せていた。
父はオペラハウス(Sodler’s Wels系)、この父系について“サラブレットOの理論”で述べているが、数少ないBlandford系という血の父系でありNever Bend系の父を持つ繁殖牝馬とのニックスで多くの名馬を輩出している。
本馬の母のブレイヴェストローマンであり、同じニックスにより生産されている。

注目してください。

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