第64回宝塚記念GⅠ

先日の競馬場にて、イクイノックスの状況が良くないのではないか···と2人の競馬評論家から聞きました。1人は美浦トレセンにいる人で、暑くないのに発汗の酷さを指摘、もう1人は1週前調教で、口を割って今までにない様子を見せていた点を指摘。さすがに専門家2人から言われると、かなり気になります。

調教見返してみて···ただ正直この2点は重箱の隅をつつく感じかと思います。まず発汗と言っても美浦にいた時で、早めに栗東トレセンに移動している点。口を割っていたのは、前走ドバイで逃げた事もあり前進気勢が出てきたと思われる点。それは悪い事ではないし、未完成と言われたこの馬のスイッチが入ったと捉えます。またルメール騎手に任せておけば、その辺りも考慮し上手く乗ってくれるでしょう。

ただ海外で勝っていても関西初輸送、また慣れていない栗東トレセンでの調教。不安ゼロでないのも確かです。

そして今年の宝塚記念、展開の鍵を握るのはアスクビクターモアかと思います。天皇賞(春)は不良馬場を走った後、さらにテン乗り、有力馬で切るならこれと思っていたので参考外です。良馬場1000m60秒から60秒切りの宝塚記念は、例年残り800mからのロングスパート勝負。前にいる馬達が更にベースを上げる過酷な流れになります。従って後ろにいる馬の可能性は低くなります。

昨年はタイトルホルダーが驚異的なレコード勝ちですが、流れは逃げたパンサラッサが作ったもの。今年はそこまで速くはならず、一昨年が1つの基準と見て良さそうです。

そして枠が出て、
◎⑫⑨⑤③⑩⑧⑪⑥

まず⑤イクイノックス、不安ありとも言われている中、最終調教は抜群の気配。不安なしと見ますが、馬券はあえて3連複の2列目の1頭として▲にします。

◎本命は⑫アスクビクターモア。昨年のタイトルホルダーと同じイメージでいて大丈夫な馬です。タイトル程の底力馬力には足りないですが、スピードスタミナのバランスが絶妙な馬です。消極的な前走を経て騎手も2度目、逃げ馬がいれば早めに交わしても良し、菊花賞からもロングスパートの1番似合う馬です。調教からも状態は間違いなく上積みしかありません。

○対抗を⑨ジャスティンパレスとしました。本命同様スピードスタミナのバランスが絶妙です。イクイノックスと前後する位置からになりそうですが、有力馬近くの位置取りは勝負の鉄則。鮫島騎手はとても考えて騎乗できる騎手、初GIのタイトルも期待です。3連複の考え方では、◎○のどちらかが3着圏内に入ると見て組み立てます。

4番手は展開ペースを考えて③、大阪杯の中身も優秀です。パドックの発汗の酷い馬ですが、発汗=調子悪いとも言えない馬で、パドック診断は非常に難しい馬です。

前で粘れると言えば⑩ディープボンド。ハイペースになればなるほど、前粘りのできるスタミナお化けです。

実績馬⑧⑪は展開面も考えると評価を下げましたが、アッサリ連対もあるかもしれません。最後は⑥としました。他の穴馬も魅力的ですが、ここ2戦は明らかにレベルの違う強さでした。そこから何段階上げて来られるかですが、大きな可能性のある馬として最後の1頭に指名します。

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